cargo install を使ったバイナリのインストール
cargo install コマンドを使うと、バイナリクレートをローカルに
インストールして利用できます。これはシステムパッケージを置き換えること
を意図したものではなく、Rust 開発者が他の人々によって
crates.io で共有されたツールを手軽に
インストールするための便利な方法として提供されています。インストール
できるのは、バイナリターゲットを持つパッケージだけであることに注意して
ください。バイナリターゲット とは、クレートに src/main.rs ファイル
またはバイナリとして指定された別のファイルがある場合に作成される、実行
可能なプログラムのことです。これに対して、ライブラリターゲット は
単体では実行できませんが、他のプログラムに組み込むのに適しています。
通常、クレートがライブラリなのか、バイナリターゲットを持つのか、その
両方なのかについての情報は README ファイルに記載されています。
cargo install でインストールされたすべてのバイナリは、インストール
ルートの bin フォルダーに保存されます。Rust を rustup.rs で
インストールしていて、独自の設定をしていない場合、このディレクトリは
$HOME/.cargo/bin になります。このディレクトリが $PATH に含まれて
いることを確認し、cargo install でインストールしたプログラムを実行
できるようにしてください。
たとえば第 12 章では、ファイル検索用の grep ツールの Rust 実装として
ripgrep があることを説明しました。ripgrep をインストールするには、
次のように実行します:
$ cargo install ripgrep
Updating crates.io index
Downloaded ripgrep v14.1.1
Downloaded 1 crate (213.6 KB) in 0.40s
Installing ripgrep v14.1.1
--snip--
Compiling grep v0.3.2
Finished `release` profile [optimized + debuginfo] target(s) in 6.73s
Installing ~/.cargo/bin/rg
Installed package `ripgrep v14.1.1` (executable `rg`)
出力の最後から 2 行目には、インストールされたバイナリの場所と名前が
示されており、ripgrep の場合は rg です。前述のとおり、インストール
ディレクトリが $PATH に含まれていれば、その後 rg --help を実行して、
ファイル検索のための、より高速でより Rust らしいツールを使い始められます!